天竜川サツキマス白書 vol.16 ミノー編その2
(過去の記事をまとめて見るには、左のカテゴリ欄で『天竜川サツキマス白書』を選択して下さい)
良く、ルアー雑誌の特集なんかで、
『小さいルアーでは大きい魚も小さい魚も釣れる
大きい魚だけを狙うなら、大きなルアーで攻めろ!』
こんな表現、良く目にすることありません?
ある意味では当たっているケースもあると思うのですが、
殆どの場合には、当てはまらないんじゃないでしょうかね
個人的には川、海、オフショアのどのフィールドでも、
あまり当てはまってない気がします
狙う魚のサイズでルアーの大きさを選ぶよりは、一般的には
飛距離を稼ぎたいとか、シルエットを大きく目だたさせたいとか、着底させたいとか、
ベイトのサイズに合わせたいとか、違う理由で大きいルアーを使うケースが多いし、
それによって、釣れるサイズが変わるっていうのをあまり実感しませんよね
(極端に小さいターゲットを狙うときは別ですが、、、)
では、天竜川のサツキマスではどうでしょう?
でかいルアーほど、大きなサツキマスが釣れるのか?
その集計結果は、これ!
グラフをクリックすると大きく拡大できます
拡大後にも、インターネットエクスプローラーなら画面右下の拡大レベルの変更(虫眼鏡マーク+)で更に拡大することも可能です
'00と'02年を除いた8年間でミノー長が報告された232尾データ
なんか、これといった特徴が無いような・・・
ルアー(ミノー)のサイズと、釣れたサツキマスのサイズって、
全く関係無いんじゃないですかね???
個別に見てみても、
最小魚(23cm)も最大魚(50.5cm)もどちらも、70mmのミノーでの釣果
最小ミノー記録の50mmで、44.8cmが釣れていて、
最大ミノー記録の130mmでは、40.3cm
どれも、ルアーの大きさで釣れた魚の大きさが比例しているようには見えません
それよりも、あらためて感じたのは、こんなふうに
ある一定の場所で、特定の魚種の釣れたサイズと、釣ったときのミノー長との関係が、
きちんと残っているというデータは意外に少ないんじゃないでしょうか?
今までに、同じようなグラフを見た記憶がありませんし・・・
これって、もしかして、今までは釣り人のイメージでしかなかったものが、
ちゃんとデータで形にして表された数少ない例かも???
by fish_anecdote | 2010-02-17 20:07 | 天竜川サツキマス白書