カテゴリ:天竜川サツキマス白書( 26 )

 

遡上サツキマスの捕食性

毎度、話題になる川を遡上中のトラウトが捕食するか否か?
もちろん、釣り師たちは捕食していることを知っているわけですが、、、
少し気になる川漁師さんのお話しを目にしました



実は、昨年中に購入しておいたサツキマス釣りに使えそうなトラウト関係の雑誌
今年になるまで一切、目も通さずに放ったらかしだったのですが
プロ野球のキャンプ開幕と同時に、私もここからボルテージを上げていくかと


今、トラウト雑誌を読みまくっています027.gif


その中の一冊で気になった記事
長良川で65年の川漁師歴のある漁師さんの特集


その漁師さんの言葉に

『釣りに銀はあかんな サツキマスは 金色のルアーが好きなんやね』

網にかかるサツキマスでルアーを咥えたものがいるそうですが
その全てが金色なので、サツキは金が好きだ、というもの



確かに、私が天竜のサツキマスダービーの記録を解析した
天竜川サツキマス白書のルアーの色解析でも
若干の金色優位性は見られますが、この漁師さんが言うほどとは思えないのだが・・・



実は、もっと気になったところは
『本来、サツキマスは海から遡上したらエサの喰いが悪くなる。
 ところが、よくエサを追うのがいる。それは放流した魚だ』
ってお話



マジ?


その根拠は、水産試験場で孵化させた魚のうち、両親が天然ものの子は
試験場の池で成魚になるまで飼われている間も、餌をやりにいく人影が映るだけで逃げる
それに対して、片親が養殖魚の子は餌に寄ってくる
両親が天然といっても、飼育池で産卵されて育ったものなのに、習性も遺伝されている



ってことが本当なら?


天竜川のサツキマスはエサを良く追う (ほぼ全部、放流魚のはず)

ってことは?


メチャ! 釣りやすい!?



長良川よりも簡単ってことか・・・



ホントか????  


それにしては、難しいぞ  私には021.gif











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  by fish_anecdote | 2012-02-09 20:25 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書、製本化!?

Exciteブログには、記事のpdf出版機能ってのがあるらしい


実は、あまりにも暇なんで、、、
その機能を実際に試してみた027.gif


お題は、天竜川サツキマスの10年分の釣果を解析した
『天竜川サツキマス白書』
この過去記事を抜粋して製本してみました

一応、出来たのは、こんな感じ・・・(作るって事自体は結構、簡単)
a0096669_1646088.jpga0096669_1646790.jpg



出来は、ハッキリいって大したことはありません037.gif
でも、なんか電子書籍っぽくてイイんじゃね?(一応、電子書籍なんだよね)
iPadで読めちゃうし、今の時代っぽいんじゃね?(言うことがオヤジくさいね)


でも、個人的な感想は、、、、
製本に際して、文字フォント選べないので字がデカっ!(エッセイとか向きなのかな?)
それに比べて、絵(図)が、チッちゃ!(製本するつもりなら、それを考慮しておかないとダメね)


一応、出来たpdfファイルは、こんな感じです → pdf見てみる
興味あったら覗いて見てください
※ちなみに、エキサイト・ブログアドバンス契約(有料!047.gif)でないと
記事は5つまでの制限あり033.gif 貧乏人には、どこまでも辛い世の中やなぁ~
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  by fish_anecdote | 2010-08-09 15:41 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.23 多変量解析編

天竜川サツキマス白書、とうとう多変量解析まで到達しました・・・
(過去の記事をまとめて見るには、左のカテゴリ欄で『天竜川サツキマス白書』を選択して下さい)


ここまで来るのが、長かったなぁ~~


これまでに記事にしてきたものは、データを集計したり解析したものの中から
トピックになりそうなものを選んで載せてきたのですが、その陰には


大量のボツになった集計結果や解析結果があるわけでして・・・・


しかも、統計学やら多変量解析なんてことまで始めちゃったので
解析結果が合っているかを確かめるために、教科書のデータで同じことを解析計算して
検算したりしていたので、中々先に進まないったら、ありゃしない


ですが、今日が最後です! (ホントか?)



では、早速、目的変量(尾又長)と説明変量(釣期,場所,ミノー長)の相関を見てみましょう

<2000~2009年の231尾のデータを多変量解析>
尾又長[cm]、解禁からの経過日数[日]、河口からの遡上距離[km]、ミノー長[cm]を
それぞれ、y,x1,x2,x3 とし、尾又長の予測値[cm]をYすると、


多変量解析結果から尾又長を求める重回帰式は次のように求められます

Y = 0.067 * x1 - 0.15 * x2 - 0.01 * x3 + 32.6



この重回帰式が因果関係をよくあらわしているか? どの程度、表現できているのか?
これを調べるために、重回帰式の”あてはまり”を見ます
予測値Yを、実際のx1,x2,x3と重回帰式から求め、予測値と実測値の分散の比をとってみる

寄与率(決定係数) R^2(Rの2乗)=予測値の分散/実測値の分散 = 0.05

寄与率が1に近い程、”あてはまり”が良く、0に近い程悪いのですが、
この0.05という寄与率は多変量解析上は、極めて”あてはまり”が悪い状況


ということは、この重回帰式から予測値を計算することはあまり意味が無いということになります

とはいえ、この式からでないと、判らないこともあります

この重回帰式は、それぞれの説明変量(x1,x2,x3)の影響量を純粋に表しています
前回までの記事中で扱ってきた、一つ一つの要因同士の相関係数には、その他の要因の影響が含まれてしまいますが、この重回帰分析では他の要因の影響を除いたその変量の影響量が回帰係数として求められています

a1= 0.067  ・・・x1の回帰係数
a2= -0.15  ・・・x2の回帰係数
a3= -0.01  ・・・x3の回帰係数
a0= 32.6   ・・・定数項(切片)


これらの回帰係数から判るのは、その影響の程度と正負の方向、例えば
a1から、30日経過すれば約2cm尾又長が伸びている傾向が判ります
a2からは、上流で釣れるほど(x2が大きくなるほど)尾又長は小さい、7km上がると1cm小さい
a3は、ほぼゼロですから、ミノー長が尾又長に及ぼす影響は無いと言える

その反面、この重回帰式だけでは、どの変量が最も尾又長に影響を及ぼしているかは判りません
それぞれの変量の単位(日、km、cm)が異なるからです
それは、後述のデータを標準化した際に見極めることができます


余談ですが、x1の回帰係数(経過日数の影響)は重回帰分析を実施した結果では、0.067
ところが、経過日数と尾又長だけを単回帰分析した場合には、0.036 となります
エクセルなどの表計算ソフトで、近似直線を引いたときの傾きがこれになりますが、
これが他の要因の影響を含んでいるわけでして、そういった影響を排除したのが
多変量解析(重回帰分析)ってことになるわけです027.gif (らしいですよ、、、あんまり自信なし)


では、データを標準化して説明変量の大きさの影響を評価してみます
各データの平均を0に、分散を1になるようにデータを変換してから、標準化した重回帰式を求め直しますと、

Y* = 0.33 * x1* - 0.21 * x2* - 0.02 * x3*


a1= 0.33   ・・・x1の標準回帰係数
a2= -0.21  ・・・x2の標準回帰係数
a3= -0.02  ・・・x3の標準回帰係数


この式からはすぐに目的変量(尾又長)を求めることは出来ませんが、各説明変量(日数、距離、ミノー長)の目的変量への寄与の評価には役立ちます。

a1(x1の標準回帰係数)が最も大きく、やはり釣れたサツキマスの尾又長には経過日数が最も影響していることが判ります


先ほどは、”あてはまり”の良さを寄与率で見てましたが、寄与率は説明変量が多くなるほど高くなるなど当てにならない一面もあるそうなので(とはいえ、その寄与率でさえ、既に”あてはまっていない”と結論づけているわけですが・・・)、この標準化した重回帰式が目的変量の予測に役立つのかを、再度、他の方法で検定します

面倒な計算や、F-分布表や自由度などの理屈はすっとばして、
検定に用いる分散比F0ってのを比べてみますと、

F(p,n-p-1;0.01)=3.7816 < F0=4.0 < 4.2794=F(p,n-p-1;0.005)
危険度1%のとき、この重回帰式は予測に成り立つが、0.5%のときには成り立たない

という結果を得ます

この結果は、重回帰分析上ではあまり悪くなく、式は十分に役立つということになりますが、
これには、データ数(231)が十分に多かったという事実が効いているわけで・・・
なにせ寄与率(0.043=標準化した重回帰式の場合)が低いのが気になります


重回帰分析の鉄則の一つに、互いに相関の高い説明変量を用いないこと、
というのがあります。互いに相関の高い説明変量による多重共線性の問題があるから
というのが、その理由だそうです027.gif(詳しいことは判りません026.gif

そこで、互いの相関が非常に高い”経過日数”と”距離”のうち、単独での尾又長への相関が低い方の”距離”を除いて、もう一度、重回帰分析を行ってみますと、

その結果は、寄与率=0.032と、さらに低下。 重回帰の検定結果も、
危険度2.5%のときこの重回帰式は予測に成り立つが、1.0%のときには成り立たない
となって、”あてはまり”が悪くなってしまいました


元々の3説明変量のものの方がマシなようです


ということで、結局は、

多変量解析で尾又長予測式を導き出して、重点的に大物サツキマスを狙う!
という目論見は失敗!


無念・・・007.gif


ただ、昔から持っていた疑問や、グラフをぼんやりと眺めたときに感じた疑問

川に入ってからサツキマスは毎月3~6cmも成長するのか?
大物は、後半戦に多いようだけど、成長しているのか?大きな群れは後から遡上するのか?
上流で大型って本当なのか?
ミノー長と尾又長の関連は?小さいほど上流で成果ありそうだけど、小さいと大物に効くの?

こんな疑問の解明に少しですが役立った気がします


川に入ったサツキマスが成長するか、遅れて遡上開始した群れが大きいかは判らないが、30日経過するごとに釣れるサツキマスは平均で2cm大きい。ということは、結果的に後半戦ほど大物の可能性高いわけです。重回帰式から単純計算すると、7月以降は40cm超の予測値となりますが、これは実績ともそう離れている印象はありません。
そして、場所やミノー長は大物狙いには関係無さそうです。特に上流ほど大物ということは無し。ミノー長と尾又長には何の関係も無いと言って良いかと思います。



あくまでも、多変量解析結果(統計学の机上の計算)では、こうなるということです


以上で、サツキマスのデータの多変量解析はおしまい


っていうか、ここまで読んでいる読者の方は何名おられるのだろうか????

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  by fish_anecdote | 2010-03-13 15:50 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.22 釣期,釣り場,尾又長と、ミノー長との相関

天竜川サツキマス白書、まだまだ続きそうです・・・
(過去の記事をまとめて見るには、左のカテゴリ欄で『天竜川サツキマス白書』を選択して下さい)


やばいです


最近、なんだか、解析することが面白くなってきました


以前は強烈な効き目の睡眠薬としか思えなかった多変量解析の教科書
毎日、それに目を通すののが楽しみになってきました



かなり、やばいです      (もしかしたら、壊れかけているかも?)



釣りより、楽しいかも     (魚が釣れなくて、壊れたみたい?)



ま、そんなことは釣れないオフシーズンだから言える戯言  (釣れるシーズンって来るのか?)



ま、いいや027.gif さて、前回はサツキマスのサイズ(尾又長)と釣期と場所の相関を見てみました。
結果から言えば、釣期と場所には相関があり、後半ほど上流になっていることは間違い無し
ま、これは遡上魚なんだから当たり前と言われれば、それまで

釣期と場所は、魚のサイズにはあまり相関が無く、強いて言えば(といっても、統計学上では言っちゃいけないレベルなんですが)、”大物は後半”っていう相関があるかないかぐらい(多分、ないかも)って結果でした



今回は、ミノー長とそれぞれの要因との相関を調べてみようと思います



『vol.18 ミノー編その4』では、こんなグラフで、各場所と各ミノー長で釣れた数をまとめてみました
a0096669_19121915.gif
グラフをクリックすると大きく拡大できます
拡大後にも、インターネットエクスプローラーなら画面右下の拡大レベルの変更(虫眼鏡マーク+)で更に拡大することも可能です

過去10年の230データ('02と'00除く)

GWに下流で釣れるデータ数が多いことを考慮すれば、
上流域ほど小さく、下流域ほど大きいミノーという傾向
がありそうです

と結論づけていました



果たして、本当にそうか? (←自分で言っておいて、本当か?ってのもどうかと思いますが・・)




グラフを大雑把に見て結論づけるのではなく、今回も一般的な統計学の指標で評価してみます


<2000~2009年の231尾のデータ>
場所(河口からの距離)とミノー長の相関    (標本)共分散=-10.43
                            相関係数=-0.114
    

相関係数が負(マイナス)になっているということは、河口からの距離が長いほどミノー長は短くなるという傾向を示しますので、以前に書いた上流域ほど短いミノーという結論は、間違ってはいなかったと言えます。ただ、相関係数が示すように-0.1という数字は統計学上では相関があるとは言えない程度(1に近い程、相関があり、0は相関が無い)


それでは以前に疑問が残った、上流だから(川幅狭いなどの影響で)小型のミノーなのか?
日数経過(ルアーにスレた)したから小型のミノーなのか?をはっきりさせるため、
経過日数と相関をとってみます


釣期(解禁からの経過日数)とミノー長の相関  (標本)共分散=-16.87
                            相関係数=-0.053
    
相関係数は一応、負(マイナス)になっているので、日数経過するほどミノー長は短くなるという傾向はあるようですが、場所との相関係数に比べて、こちらは半分程度


ミノー長は場所との相関の方が高いようです

上流域ほど小さく、下流域ほど大きいミノーという傾向は、やっぱりアリなんだと思われます(あくまでも、統計学上ではナシかもしれませんが、ここでは無理矢理言えば、アリ!)



最後に、最も個人的に興味がある


ミノー長は、魚(サツキマス)のサイズに関係があるのか?



尾又長とミノー長の相関  (標本)共分散=-0.986
                  相関係数=-0.015
   

ひょぉぇーーーーー005.gif


相関係数、マイナスですかぁ~~


マイナスってことは、デカイミノーほど、魚は小さい!

といっても、相関係数の絶対値、小さすぎ
正負がどうのこうのと言うよりは、これはほぼ”ゼロ”で相関無しとすべき


ってことは、


ミノーの大きさと、釣れるサツキのサイズは無関係

って、言ってヨシでしょう



以上、ここまで、2要素の組み合わせでの相関を見てきました

結論から言うと、相関が高いと言えたのは、”後半ほど上流”ってことぐらい

しかし、ここで注意しなければいけないことがあります。2要素の組み合わせを調べたつもりですが、それには他の要素も複雑に関係していたはずです。
例えば、前半に下流域で13cmのミノーで30cmのサツキマスが釣れた場合と、後半に上流域で5cmのミノーで45cmを釣った場合を考えてみます。
ミノー長と尾又長だけの相関を取ってしまうと、大きいミノーでは小さいサツキが釣れるという結論が導き出されますが、小さいサツキが釣れたことには前半で下流だったことが大きく影響していたせいかもしれません。その逆に、大きかったのは後半で上流だったことが影響していて、ミノー長は関係無かったのかもしれない。


このように、世の中の出来ごとは多数の要因が複雑怪奇に絡み合っていて、2つの要因の相関を取るだけでは説明できないことも多い(そこでは、他の要因の影響を排除出来ていない場合が多い)


そんなときこそ、


”多変量解析”ってのが使えるらしいんですよ027.gif
(実は、まだ良く判ってはいないんですが・・・・)

他の要因の影響を取り除いて、その要因の影響量だけを導き出すことが出来るってのがウリ

しかも、”重回帰分析”ってので導き出す1次式で世の中のほとんどのことを説明するのに十分だと言うんだから面白い(←すっかり、睡眠薬(の本)にだまされちゃってますが・・・)



次回は、この多変量解析で重回帰式を求めて、サツキの尾又長の予測計算式を求めてみます


本来なら重回帰式が求まれば、複数の要因の互いの影響を取り除いて、サツキの大きさには何が一番影響しているのかが突きとめられるはずなんですが・・・

どうやら、この重回帰分析ってのは、目的変量(ここではサツキマス尾又長)と相関の低い説明変量(時期、場所、ミノー長)では、うまく分析が出来ないらしい!? しかも、説明変量同士に高い相関があってはいけないんだそうだ!(時期と場所が一番相関が高い!)


ま、ダメならダメという結果が判るというのも、この多変量解析の面白いところなので、
やるだけ、やってみることにします


っていうか、ここまで読んでいる読者の方はおられるのだろうか????

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  by fish_anecdote | 2010-03-12 21:37 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.21(泣きの、もう1回?) 釣期、釣り場、尾又長の相関

天竜川サツキマス白書、こないだで最終回にするつもりだったんですが・・・
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なんか、すっきりしないことがあります


グラフを書いてみて、なんか関係ありそうですねぇ~~
なんて言ってみても

それが、どれぐらい関係しているのか? 

全く判ってません



そこで、


多変量解析!


何度も挫折した統計学の一つ

その多変量解析の中には、重回帰分析,主成分分析,判別分析なんてのがあって
これらを使いこなせれば、いつ、どこで、どうやって釣れば
どでかいサツキマスを狙って獲れるかが判るはず! (らしい?039.gif


だめだ、ここまで書いただけで疲れた014.gif



まぁ、敷居の高い多変量解析まで到達する前に、統計学の基礎的な指標を用いて、
サツキマスのサイズ(尾又長)と釣期と場所は、ホントに関係があるのかを調べてみました


以前に報告した『vol.12 期間、場所と平均尾又長の関係』では、
こんなグラフで釣れた時期と場所ごとの魚のサイズを3次元で表示してみました
a0096669_230298.gif
グラフをクリックすると大きく拡大できます
拡大後にも、インターネットエクスプローラーなら画面右下の拡大レベルの変更(虫眼鏡マーク+)で更に拡大することも可能です

  2009年の漁獲時期,場所と平均尾又長の関係

飛び抜けて大きいデータの殆どが大物1発データで、複数の平均値と比べるのに無理がありました

デカイのを狙うには、ちょうど良い頃合いと場所ってのが、ありそうですよね013.gif


なんてことを書きましたが、本当はどうなんだか??? 全然、判りませんよね


そこで、一般的な統計学の指標で評価してみます

<2000~2009年の472尾のデータ>
尾又長    平均=35.0cm
       分散=30.4  ・・・・・平均値からのデータの散らばり具合
       標準偏差=5.51

釣期     3/1からの平均経過日数=78.4日 = 5月18日
       分散=678
       標準偏差=26.05

場所     河口からの遡上距離平均=13.3km = 東名高速~笠匂大橋
       分散=60.2
       標準偏差=7.76

・それぞれの相関
尾又長と釣期  (標本)共分散=22.3
           相関係数=0.154
尾又長と場所  (標本)共分散=0.315
           相関係数=0.007
釣期と場所   (標本)共分散=144.2
           相関係数=0.707
    


この最後に求められた相関係数ってのは、-1と+1の間の値をとって、その値が-1や+1に近ければ相関が高く、0に近ければ相関が低いとされています。-1の場合には負の相関(片方が増えると、もう片方が減る)、+1の場合には両者ともに増えたり減ったりするということ。

この相関係数の数値から判断してみますと、『尾又長と釣期』,『尾又長と場所』については、
どちらも統計学上では相関が高いとは言えないことになります
強いてどちらが尾又長と相関が高いかと言えば、釣期の方が相関が高いと言えます


でかいのを狙うなら後半戦!  ってのが、今のところ唯一の解?


また、参考としてあげた『釣期と場所』の相関は非常に高いと相関係数は示しています

遡上魚なんだから当たり前といえばそうですが、

日数が経過するほど上流域! ってのだけは間違い無さそうです



ん??? これを使えば、ミノー長と尾又長の相関も調べられそうだ


重回帰分析で、釣れるサツキの尾又長を予測(計算)できるのは、いつになることやら??
026.gif
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  by fish_anecdote | 2010-03-08 20:09 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.20(最終回) ルアーカラー編

天竜川サツキマス白書、最終回
(過去の記事をまとめて見るには、左のカテゴリ欄で『天竜川サツキマス白書』を選択して下さい)

今夜は天竜川の解禁前夜ですね

毎年なら場所取り合戦が繰り広げられ、焚き火があちこちで炊かれている時間でしょうが
ダムの放水による増水と濁り、さらには津波まで!
これじゃ、明日の解禁日は本流では釣りは無理っぽいですね


さて、天竜川サツキマス研究ですが、解禁前夜の今回で最終としたいと思います
解禁までにデータを出そうと思っていましたが、なんとか間に合わせられました

出すだけで、何のまとめも出来ていませんが・・・
これからは、データを有識者の方々に見て頂いて、ご意見をお聞かせ願おうかと思っております
また、何か貴重なお話が聞けましたら、ここでご紹介したいと思います



それでは、最終回!

今回はルアーの”色”についてです

金銀(メタル系)以外のルアーの色を分類してみます
a0096669_19292462.gifグラフをクリックすると大きく拡大できます
拡大後にも、インターネットエクスプローラーなら画面右下の拡大レベルの変更(虫眼鏡マーク+)で更に拡大することも可能です

魚を模したナチュラル系(リアル系)が全体の35%で最多
残りの原色系では、赤と黒が強いですね
青やピンクって、意外と少ないんですね

メタリック系の色の分類も見てみます
ナチュラル系を除いた原色系のルアーは、金と銀のどちらとの組み合わせかというグラフ
a0096669_19315051.gif
赤金、黒金が強いというイメージがあるので
金が圧倒するかと思いましたが、銀も多いですね
ナチュラル系も銀系に含めると、銀系は全体の6割以上!


しかし、この結果からサツキマスの好む色はこれだ!とは言い切れない。
先のミノーの解析のときにも書きましたが、それぞれの色のルアーを
同じ機会だけ投げた結果から得たデータでは無いのですから

とはいえ、これまで紹介したデータ全般に言えると思うのですが、
全く使えないデータでは無いと、個人的には思っています


このデータ上の釣法で、『サツキマスが天竜川で釣れたという実績』はあるのですから


紹介したデータが、これから天竜川のサツキマスに挑戦してみようという
初心者の方々への敷居を少しでも低くできるなら、幸いです

是非、たくさんの方々に天竜川でサツキマスを手にする感動を味わってもらいたいと思います

おまけ;解析後記?
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  by fish_anecdote | 2010-02-28 19:23 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.19 ミノー編その5

天竜川のサツキマス研究も終盤戦になってきました
今回はミノーの種別についてです

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ミノーの実績を、F(フローティング),S(シンキング),SP(サスペンド)のタイプで分類してみました
a0096669_1357241.gif
2009~2001年のデータ('02除く)
フローティング(F)とシンキング(S)の比率は、ほぼ同等ぐらい


でも、昨年(’09年)のデータだけを見てみると・・・
a0096669_13592135.gif
SはFの約2倍

この年はミノーでの釣果が全体の釣果の9割を占めていましたから
Sタイプでの釣果は、9割x62%=全体の半分以上!013.gif

へぇ~~、Sでの釣果が多いとは知ってはいましたが
昨年('09)の釣果実績の半分以上がSですか・・・  

これほど多いとは思っていませんでした005.gif



いつから、こんなにSの実績が増えたんでしょうね?

年度毎のミノーの釣果実績を、ミノーの種別毎の比で見てみましょう
a0096669_14215959.gifグラフをクリックすると大きく拡大できます
拡大後にも、インターネットエクスプローラーなら画面右下の拡大レベルの変更(虫眼鏡マーク+)で更に拡大することも可能です


年々、Sの比率が高まってきてますね

逆に、Fの比率は減ってきています


これは各ルアーメーカーさんの、Sミノー開発の成果と言えるんじゃないでしょうか?
小さいSミノーでも、うまく泳いで、素敵なヒラを打つモデルを開発できれば、
飛距離を稼げるSタイプは、川幅の広い天竜川では武器になりますからね

これは、天竜川の独特の傾向かもしれません


DUOからも、本流を意識したSミノーが今年、新たに追加されるかもしれません
他社製品には無いシルエットで登場すると思いますので
このモデルの70mmSには期待しております
016.gif
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  by fish_anecdote | 2010-02-27 13:53 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.18 ミノー編その4

ミノー編の第4弾、今回でミノーのサイズについては最終回となる予定
そろそろ、急がないとサツキマスのシーズンに間に合わなくなりそうです
(過去の記事をまとめて見るには、左のカテゴリ欄で『天竜川サツキマス白書』を選択して下さい)

前回までに解析したデータから、
ミノーのサイズと、釣れたサツキマスのサイズは関係無い
と結論づけました


とはいえ、ミノーの大きさと関係あるものが何かあるのではないか?
ということで、釣れた魚のサイズ以外の、他の要因との関連性を調べてみます



まずは、”釣れた時間とミノー長の関係”
朝や夕まずめの薄暗い時には大き目、昼間は小型のミノーが効くといった関連性は無いか?
a0096669_18462133.gif
グラフをクリックすると大きく拡大できます
拡大後にも、インターネットエクスプローラーなら画面右下の拡大レベルの変更(虫眼鏡マーク+)で更に拡大することも可能です

2009~2001年のデータ('02除く)

どうやら、”時間とミノーの大きさ”は、関係無いようですね
実は個人的には、これはちょっと意外でした・・・



続いて、”釣れた時期とミノー長”の関係
これも'02年除いた過去8年分のデータです
a0096669_18524374.gifグラフをクリックすると大きく拡大できます
拡大後にも、インターネットエクスプローラーなら画面右下の拡大レベルの変更(虫眼鏡マーク+)で更に拡大することも可能です

なんだか、時間の経過とともに、ミノー長が短くなっているような気が???
開幕から4月末までは70mm以上、逆に7月以降は70mm以下みたいな・・・



年度毎に釣れたサツキマスのサイズには偏りがあることが判っているので、
過去2年間のデータだけで、まとめ直してみます
a0096669_18583838.gifグラフをクリックすると大きく拡大できます
拡大後にも、インターネットエクスプローラーなら画面右下の拡大レベルの変更(虫眼鏡マーク+)で更に拡大することも可能です

やっぱり、シーズンの前半では大き目、後半には小さ目のミノーに実績があるように見えます

だとすると、その理由は?

海から川に入って経過した日数を増すにつれ、
センシティブになって(スレて)、小型ミノーにしか反応しなくなるのか?

もしも、ミノーを餌と認識して食餌行為を取っているならば、
身近にいるはずの鮎は成長して大きくなっているはずなので、
やはり食餌行為という意識は無いのか?

日数経過すると(産卵が近付くと)、食餌行為そのものを止めるから、この結果になったのか?

ベイトが河口付近は大型、上流には小型が棲んでいるからか?


不思議なことばかりだ・・・・



場所の影響も見てみます
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やはり、サツキマスは上流域ほど、小型のミノーに反応しているように見えます

データには、ミノー長が全く同一なものが多く、場所も大ざっぱな分類になっているため、
プロットされている殆どの点が、何重にも重なり合っていて、判りにくいですね


ということで・・・
各場所と各ミノー長で、釣れた数をまとめ直してみたのが下のグラフ
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過去10年の230データ('02と'00除く)

GWに下流で釣れるデータ数が多いことを考慮すれば、
上流域ほど小さく、下流域ほど大きいミノーという傾向
がありそうです

時間経過よりも、場所の方が、ミノー長に影響していそうだと思えるのですが、
もし、それが本当ならば、先の推論のうちの

その場所のベイト長(餌の大きさ)が影響したか?
遡上するにつれ(時間経過するにつれ)、スレたか?


といった理由も考えられますが・・・

もしかすると、本当の理由は、サツキマスの生態とは無関係で、
上流と下流での川幅や流速などの釣り手側の事情により、
その長さ(大きさ)のルアーが多用されていたのが理由かも?


難しい・・・・014.gif


そもそも、上流と下流で、大小のルアーを同じ回数だけ試した結果として、
得られたデータを解析しているわけでは無いのですから、
こうだ!と断言できないのは当たり前015.gif


まぁ、今までの実績は十分に整理できたので、自分は悩むことなく
下流域では75CD、上流ではエレナ70Fを中心に組み立てていこうと思います

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  by fish_anecdote | 2010-02-25 18:33 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.17 ミノー編その3

前回、ミノーの大きさと釣れた魚のサイズには関係が無いんじゃないか?と、書きました
(過去の記事をまとめて見るには、左のカテゴリ欄で『天竜川サツキマス白書』を選択して下さい)


でも、それって、本当でしょうか?


今まで釣りをしてきた自分の感性から答えるなら、
やっぱり本当だと思います


でも、頭の片隅では迷うことも、、、、

大きい魚は大きい餌だけを食べる?  NO ですよね。 ブリだって、コマセ食います
サツキマスは、餌だと思って食っている? それは、判りませんね~
餌だと思わないで反射的に食っているとしても、大きい魚が大きいものに飛びつくのか判らない


その答えは、データの中にしかないはずなので、、、、


もうちょっと、データを見直してみました

年度毎に整理してグラフで見比べても、やはり大きいサツキマスが、
大きいミノーで釣れているようには思えません

逆に、こんなデータもあります
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小型ミノーほど、大きなサツキが釣れている6年分の集計


今までで唯一、大きいミノーで大きいサツキが釣れている傾向があったのは'07年だけ
その'07年と、特別な傾向が見られなかったその他の2年分とを除いてみると、
グラフのように、『小型ミノーほど大きなサツキが釣れているデータ』となりました


これは、'07年を外して極端な例を示した結果なので、このグラフから、
『大きいサツキは、小型ミノー!』と言ってしまうのは、無理がありますが、
『大型ミノーなら、大きいサツキマス』とは、決して言えないようですね



やっぱり、

ルアー(ミノー)のサイズと、釣れたサツキマスのサイズって、全く関係無いみたいです

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  by fish_anecdote | 2010-02-19 18:51 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.16 ミノー編その2

今回は、ミノーの大きさと釣れた魚のサイズの関係について
(過去の記事をまとめて見るには、左のカテゴリ欄で『天竜川サツキマス白書』を選択して下さい)


良く、ルアー雑誌の特集なんかで、

『小さいルアーでは大きい魚も小さい魚も釣れる
大きい魚だけを狙うなら、大きなルアーで攻めろ!』


こんな表現、良く目にすることありません?


ある意味では当たっているケースもあると思うのですが、
殆どの場合には、当てはまらないんじゃないでしょうかね

個人的には川、海、オフショアのどのフィールドでも、
あまり当てはまってない気がします


狙う魚のサイズでルアーの大きさを選ぶよりは、一般的には

飛距離を稼ぎたいとか、シルエットを大きく目だたさせたいとか、着底させたいとか、
ベイトのサイズに合わせたいとか、違う理由で大きいルアーを使うケースが多いし、

それによって、釣れるサイズが変わるっていうのをあまり実感しませんよね
(極端に小さいターゲットを狙うときは別ですが、、、)


では、天竜川のサツキマスではどうでしょう?
でかいルアーほど、大きなサツキマスが釣れるのか?


その集計結果は、これ!
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'00と'02年を除いた8年間でミノー長が報告された232尾データ

なんか、これといった特徴が無いような・・・
ルアー(ミノー)のサイズと、釣れたサツキマスのサイズって、
全く関係無いんじゃないですかね???

個別に見てみても、
最小魚(23cm)も最大魚(50.5cm)もどちらも、70mmのミノーでの釣果
最小ミノー記録の50mmで、44.8cmが釣れていて、
最大ミノー記録の130mmでは、40.3cm
どれも、ルアーの大きさで釣れた魚の大きさが比例しているようには見えません


それよりも、あらためて感じたのは、こんなふうに

ある一定の場所で、特定の魚種の釣れたサイズと、釣ったときのミノー長との関係が、
きちんと残っているというデータは意外に少ないんじゃないでしょうか?


今までに、同じようなグラフを見た記憶がありませんし・・・


これって、もしかして、今までは釣り人のイメージでしかなかったものが、
ちゃんとデータで形にして表された数少ない例かも???

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  by fish_anecdote | 2010-02-17 20:07 | 天竜川サツキマス白書

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