カテゴリ:天竜川サツキマス白書( 26 )

 

天竜川サツキマス白書 vol.5 サイズ編

サイズ編は昨日で一区切りにしようかと思っていましたが、今日、嬉しいことに2000~2004年のデータが届きましたので、早速、昨日のデータに加えてみました。

標本数は一気に454にまで増えました。

何度もお断りしてきたように年度毎に平均尾又長に隔たりがあるので、全部をまとめてしまうことの意義は微妙です。下図は純粋に、2000年から2009年までの登録魚の尾又長分布ですが、これだけで何かを見出すのは無理があると、私は思います。

2000年~2009年
総登録数 = 454尾
平均サイズ(尾又長) = 35.0cm
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グラフをクリックすると大きく拡大できます
  2000年から2009年までの全ての登録魚の尾又長の分布

昨日までのデータでは、”戻り”の存在を示すような27~28cmピークの山の存在が感じられましたが、この10年分のデータでは判りにくいですね。今回、データを追加した2004年以前のサイズが小さめであったために埋もれてしまった可能性があります。
逆に2004年以前の小型のデータを追加したことにより、アベレージサイズを上回る個体の数が、下回るものの数と比較して少なく見えてきています。これは、年度毎のデータでも見られた現象ですが、昨日のデータでは少し判りにくくなっていましたが、10年分のデータだとたまたま目立っているのかもしれません。

やはり、10年分の全部の分布から特徴を見出すのは少し暴力的過ぎるのかもしれません。
年度毎のデータを見た結果から感じられた、”戻り”の存在と、大型魚の少なさについては、どちらも正解なのかもしれません。逆に、全くの見当違いかもしれないですが、あり得る話だと思うのですがね。

データを見ると、50cmオーバーは、もう超大型魚と呼んでいいでしょうね。
たったの3尾は変わらずで、全体の約0.7%!
こりゃ、釣れないはずですね、、、。


続いて、年度毎の登録数,平均尾又長,アベレージ尾又長(その年もっとも登録数の多い尾又長)を見てみます。
a0096669_0294610.gif釣れたサイズが年度毎に大きく異なる様子が見えます。最大では10cm以上の差があります。これを全部まとめて分布を描いているので、上の尾又長の分布図は幾らか無理があったかもしれません。

気になるのは、年度毎の登録数の大小が、平均尾又長の大小と関連性があるように見えるところ。
  グラフをクリックすると大きく拡大できます


やっぱり、
海からの遡上が少ない=登録数少=戻りが主流になってしまう=平均尾又長が下がる
という方程式が成り立つような気がするんですがね。

また別の日に、2004年以前の年度毎の尾又長の分布を掲載することにします。
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  by fish_anecdote | 2009-10-21 00:36 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.4 サイズ編

今週は船に乗る予定があって、現在、急ピッチで準備中です。

全く、準備が終わっていないのですが、今回は仲間内での仕立てで、船長も良く知っている船なので、なんか甘えた気分になっています。針?足りなくなったら誰かからもらおう、、、とか、なんかあったら、船に積んである誰かの竿借りればええやろ、、みたいな。


大概、こんなときは釣れませんね。


さて、天竜川のサツキマスのデータ集計も、サイズ編はこのデータで一区切りとします。

以前の集計結果から年度毎にダービーに登録されているサツキマスの尾又長には隔たりがあることが判りました。そのため、年度が違うデータを一緒にすることはしていませんでした。しかし、年度毎の標本数では分布が綺麗になっておらず、標本数が少ないと感じました。そこで、年度毎に尾又長は異なるのは覚悟の上で、ここに2005年から2009年までの全ての登録魚の尾又長の分布を作ってみました。年度毎に尾又長が異なるとはいえ、年度毎に大きかったり、小さかったりを繰り返すはずなので、年数が多くなって標本数全体が増えれば、きっと綺麗な分布になるだろうというんが狙いです。

2005年~2009年
総登録数 = 272尾
平均サイズ(尾又長) = 35.7cm

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グラフをクリックすると大きく拡大できます

若干のデコボコは、年度毎のサイズの隔たりが影響しているかもしれませんが、さすがに標本数が272までになるとそこそこの綺麗な分布になっているように感じます。

天竜川のサツキマスのアベレージサイズ(最も登録数が多いサイズ)は、36~37cm といったところでしょうか。それを頂点に綺麗な分布を示していますが、やはり27~28cmにピークがあるもう一つの山が重なっているように感じられます。これが、”戻り(シラメ)”なんでしょうかね?海と川の栄養量の違いが、これだけの尾又長差につながるのでしょうかね。
個人的にずっと疑問に思うのは、天竜川の”戻り”は、本当に川の下流部で過ごしたものなんでしょうかね?サクラマスでは短期降海型(早く戻ってきてしまった個体)なんていうのがあるという説もありますが、天竜川のサツキマスはどうなんでしょうかね。

さて、本当に”戻り”の分布が27~28cm中心にあると仮定すると、その戻りの分布(28をピークとした23~33cmの幅の山)を取り去って降海型のサツキマスだけの分布を頭の中で想像してみます。平均値36cm近傍をピークとしてその平均値の上下に同じような勾配を持った綺麗な分布になるような気がします。
”戻り”の個体を除けば、平均値以上のサイズのサツキマスの登録数が少ないということは無いかもしれません。以前の年度毎のデータを見ていたときは、平均値以上のサツキマスは釣りにくいのか?オスだから少ないのか?とか色々と疑いましたが、どうやらそれは見当違いなのかもしれません。

あとは大型魚といわれる部類についてですが、45cm以上の魚は全体の約7%でした。
50cm以上となると、たったの3尾! 全体の約1%でしかありません。 これは価値ありますね。釣ってみたいですね、このサイズを。


今後、2004年以前のデータが入手出来たら、それも追加してみようと思います。
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  by fish_anecdote | 2009-10-20 00:55 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.3 サイズ編

今日はビッグなニュースがあります。

実は当ブログは本日付けにて、天竜川を代表する釣り人でおられるfly-tomoさんのブログ
『年がら年中天竜川』と相互リンクされました037.gif

何が嬉しいって、この方はとっても凄い方なんですが、それはともかく、
とにかく、かっちょええんですよ
私が知る限りでは、チャーマスと、うちの師匠と、fly-tomoさんは突き抜けてますね。
この世代の方は、見た感じも、生きざまも、ホントにかっちょええ方っていますよね。

ああいう歳の取り方をしたいもんです (むずかしいだろうなぁ~)


さて、天竜川のデータの続き。
今日は、2005年~2006年に釣れたサツキマスの尾又長のデータ紹介と、2005年~2009年までの全データにおける、登録数,尾又長,アベレージ長のまとめをご紹介します。


先ずは2006年のデータ。この年は、小型が極端に少なく、大型が多いという特殊な年でした。
2006年
総登録数 = 53尾
平均サイズ(尾又長) = 39.2cm

他の年と同様にグラフにしますとこんな感じ
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グラフをクリックすると大きく拡大できます

綺麗な分布になっていないのは、’08年同様に登録数が不足しているせいでしょうか。31cm以下が1尾と少なく、47cm以上が3尾と多い。この両現象とも、他の年度には見られないことからも、この年が大型の当たり年だったと言えるかもしれません。しかし、この年も他の年と同様に平均サイズより上の尾数は、それより下の尾数と比較して少なく感じられます。大物はやはり狡猾であるゆえに、釣りあげられていないのでしょうか?もしくは、大物ほど登録されなかった?それは考えにくいですよね(入賞を嫌う人も少ないでしょう)。

やっぱり遡上してきている魚は、我々が思っているより大型なのか?
大型はオス、オスはメスより少ない?時期が遅れて遡上?自然と釣られにくい?
はたまた、何か他の理由???? 

今後の解析で、釣れた時期、釣れた場所と、この釣れたサイズとの相関関係を見ていく上でも注目していこうと思います。


続いて2005年のデータ。この年より以前は、私自身は釣りをしていません。
2005年
総登録数 = 24尾
平均サイズ(尾又長) = 30.7cm

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グラフをクリックすると大きく拡大できます

ここまでデータ数が少ないと解析は難しいですね。ですが、このグラフを見ても、やはり平均サイズ以上の魚の数が少ないと言えるのではないでしょうか。


ここまでのデータをおさらいしてみましょう。

年度別の登録数の変化です
a0096669_22191057.gifクリックすると拡大できます
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年ごとに登録数は右肩上がりに増えている傾向が見られます。これを遡上数が増えていると解釈して、川や海の環境が改善されていると単純に喜びたいところですが、多分、サツキマスダービーの知名度が向上して登録数が増えたこと、もしくは釣り人が増えたことが理由ではないでしょうか。
’08年は何か特別な理由で少なかった?あの年は自分にとっては3尾と最高数を記録。特に釣りにくかった年という印象は無いのですが、、、。
不思議です


続いて、年度別の平均尾又長と、アベレージサイズの比較。ここでいう、平均尾又長とは単純に平均値。アベレージサイズとは、その年に最も登録数の多かった尾又長です。
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クリックすると拡大できます

登録数の少ない年度である2005年と2008年は、平均よりもアベレージが下回っています。
登録数少 = 釣りが難しかった 
⇒ そうするとある一定のサイズの小型の釣果が増える? 本当にそうでしょうか?

個人的な推測ですが、
ある一定の小型の釣果大 = 戻り(シラメ)の釣果が目立つ 
⇒ 海から遡上したサツキマスの数自体が少ないので、シラメが目立つ?
違いますかね?

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5年間のダービー総登録数 = 272
平均尾又長 = 35.7cm


多いか少ないか、大きいか小さいか、皆さんはどう感じますか?



2004年以前のデータもfly-tomoさんのご協力で入手が出来そうです。入手後は随時、更新していきたいと思います。
この後は、釣れた時期、釣れた時間、釣れたルアーなどの解析と、それらと尾又長の相関の解析に移ろうと思います。
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  by fish_anecdote | 2009-10-16 21:52 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.2 サイズ編

昨日から、天竜川のサツキマスのデータをご紹介していますが、、、、、
初日から、やらかしてしまいました。


今年のサイズ(尾又長)の平均の計算を間違えてました。
すいません。昨日の記事は、先ほど訂正しておきました。

今年は、昨年と比べると平均サイズが4.5cmも上回ってましたね。
現場で受けた印象通りでした。
この原因は、海での栄養量の差?海へ下った時期が早かった?川へ遡上してきた時期が遅い?
特定は難しいと思いますが、今後、釣れた時期の検証を進めていくなかで、遡上してきた時期の遅れとの関連性について何かが判るかもしれません。

さて、釣れた時期の解析の前に、サイズの調査の続きですが、、、、

2007年のデータを追加します。この年も多くのサツキマスの釣果が報告された年として記憶に新しいところです。
2007年
総登録数 = 68尾
平均サイズ(尾又長) = 36.3cm


全体の数、68尾は今年ほどではないにせよ、まぁまぁの数字と言えるでしょう。サイズの平均は、36.3cmで今年に引けをとりません。他の年と同じグラフにしますとこんな感じ
a0096669_23111194.gifグラフをクリックすると大きく拡大できます

このグラフでは、平均値とアベレージサイズ(最も多い36~37cm台)は一致していますが、やっぱり40cm以上の数が少ないように見えます。

やはり、大物は狡猾であり、釣れにくいということでしょうか?

大物はヒットしにくい。食ってこない?
それとも、ヒットする確率は同じでも、逃げられる確率が高い?

単純に、川を遡上している個体に大物は少ないものなんでしょうか?

メスのアベレージサイズは決まっていて、遡上数も多い。
オスはそれ以上大きくなるが、遡上数が少ない?

一体、どういうことなんでしょうかね? 引き続き、検証していきます


もう一つ興味深いのは、27~29cmぐらいにある、もう一つのピーク。
サクラマスのデータを調べている方の中には、こういった小型サイズのピークは”戻り(海まで下らなかった個体)”の可能性が高いと見ている方がおられます。そう聞くと、他年度のデータにも、このあたりにピークがあるようにも見えてきます。

確かに、綺麗な分布を乱しているこのピークには何らかの理由があると考えるのが妥当かもしれません。その理由は、”戻り”のせいなのかもしれません。

ここまでの結果から判るのは、データ数が少ない場合でも、他の年度のデータとごちゃまぜにしない方が良い場合がありそうです。特に、このサイズに関しては、年度毎に差がありそうですので、一緒に解析しようとすると、大切なポイントを見落としてしまうことがあるかもしれません。


引き続き、2006年以前のデータも調べていきます
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  by fish_anecdote | 2009-10-14 22:51 | 天竜川サツキマス白書

天竜川サツキマス白書 vol.1 サイズ編

今日、会社に行ったら同僚が、『日曜まで行っていたそのポイントで、
昨日は2枚あがっていたよ』って、非常に優しい言葉をかけてくれました。


はいはい、わかってますよ。そんなこっちゃねぇーかなぁーと思ったんだよなぁー! 
へぃ、ちきしょぉぃ!


完全に 裏目男 になっているようです。


さて、
多変量解析の本ですが、 (この話題の切り替え方で、どんなに頭に来ているかバレちゃう?)
相変わらず読み続けていると、内容が実に面白くなってきました。

『美女のバストを知る方法』

アンケートの回答内容からバストのサイズを知る方法だそうです。
これがあれば、もうあなたもパットや寄せブラに騙されることは無い!?
作者の方も考えてますね~、疲れてイヤになってくる後半部分に、こういうネタはおいしいですよ。



さて、突然ですが本題です (今日は前振りが長く無い? 期待していた皆さん、ゴメンなさいね)

只今、サツキマスのデータをまとめております。
先ずは、美女のバストではなく、サツキマスのサイズをまとめてみました。
(残念ながら、まだ多変量解析できる能力はありませんので、シンプルにいきます)

先ずは2009年のデータ(漁協のダービー登録結果('09/10/13時点)から)
2009年
総登録数 = 81尾
平均サイズ(尾又長) = 36.5cm


全体の数、81尾は上々の数字ではないでしょうかね。サイズの平均は、36.5cm。たしかに、良型が多かったような印象ってありますよね。それを物語るデータがこれ。
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グラフをクリックすると、もうちょっと大きくして見れます

なにかこのグラフ、変じゃないでしょうか?アベレージサイズは、37~38cmじゃないかと思われます。計算上の平均値ではなく、アベレージサイズ(最も良く釣れたサイズ)より大きい個体の尾数が明らかに少なくないです。自然界で魚の寸法の分布がこのようになるものでしょうか?例えば、人間の平均身長の分布は19世紀までは標準偏差に倣う(その後、厳密には異なるとされているようですが)と言われていたぐらいに綺麗に分布しているそうです、平均より大小の数が同じで綺麗ななだらかな山を描くということ。魚も多少の突然変異やらメタボやらがいたとしても、それに近い形になるんじゃないかと思うんですがね。

では、何故、大型の捕獲数が少なかったのか?

それは、大型ほど釣られにくいから、かもしれないし…… 
または、大型が釣れるべきシーズンに川が釣りがしにくい状況と重なったのかもしれません……

ホントのところは判りませんが、今年のデータはそんな謎があるような気がするのです。
今後、釣れた日や、釣れた場所の解析をしていく上で、また何か発見があるかもしれません。

ちなみに、2008年(昨年)のデータも見てみると、
2008年
総登録数 = 46尾
平均サイズ(尾又長) = 32.0cm

数は断然、2009年が上回っています。サイズも4.5cmの差、大きな差になりました。同じグラフでこちらを表したのが下図。
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こちらもクリックすると、もうちょっと大きくして見れます

こう並べてみると、こちらも綺麗な分布はしておりませんが、如何せん2008年はデータ数が不足気味に感じます。

2005年までのデータが手元にありますので、これから、それらを検証してみることにします。
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  by fish_anecdote | 2009-10-13 23:15 | 天竜川サツキマス白書

多変量解析

4,5年前に、こんな本を買いました
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たまには、釣りの本以外も買うんですよ



この本、当時は仕事に『多変量解析』なるものが利用できないかと、自費で購入して秘かに自己啓発! のつもりだったんですが、、、、行列計算やら偏微分方程式やらで1Rノックアウト。つい先日までは、ホコリまみれでお蔵入りしてました。


手にするだけでさっそく多変量解析が使ってみたくなる


と帯に書いてありましたが、私にとっては、、、、


手にするだけで、あっという間に眠くなる


という魔法のような睡眠薬でしかなかったわけです。
数行で眠りに落ちましたから、こんな凄い睡眠薬無いですよね


ところが、最近の不景気のせいで会社は暇。夜は時間がタップリあります。そこで、秋の夜長は読書だろう!ということで、この本を再度、引っ張りだしてきました。

今回の狙いは、ただ一つ!
 仕事なんかじゃ~ありません。

これ(多変量解析)を応用して、サツキマスを効率良く釣れないものだろうか?

過去数年分のサツキマスダービーの釣果データは手元にあります。
もしも多変量解析を駆使して法則を導きだせれば、、、、
デカイやつを狙い撃つとか、数を多く釣るとか、もう自由自在?
これって?俺の天下??? (←あいかわらず、アホ)


何日の何時に、どこで、どっち側から、ルアー種類,大きさ,色は何がいいのか?
これが推測できるなら、ボウズとはおさらばか!? 
と真面目に!考えたわけです (← やっぱ、バカ)


釣りに使えるかもしれないと思うと、何故か読書ペースが上がって、既に半分以上を読破。邪心が入ると人間ってのは凄い能力が出てくるものです、小難しい方程式まで良く判る気がしてきます。

しかし、読み進むほどに、、、、、


これって、天竜川のサツキマスに使えるかなぁ???? という一抹の不安が、、、、
(というより、途中から難しくなってきて、読み終えられるか不安。。。)


ということで、まずは多変量解析抜きで、今年のデータをおさらいしてみます。
近日中に、データをまとめた結果を公開しようと思います。
(多変量解析結果は秘密です ← ウソです、出来ないだけなんです)
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  by fish_anecdote | 2009-10-09 18:41 | 天竜川サツキマス白書

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