国破れて山河あり
笠打敷て、時のうつるまで泪を落し侍りぬ
ご存じ平泉で松尾さんが詠んだものですが・・・
頭の部分は、唐の時代の杜甫の五言律詩「春望」の最初の一句から引用されたそうで
杜甫さんの時代は、ただ国が戦に敗れたというよりも
秩序も人民の拠り所も全て無くなった(199X年、世界は核の炎に包まれ.....って感じでしょうか)
という、悲哀に満ちたものだそうですね
暦の上では春の今、浜松で松尾さんが詠むなら・・・
ダム造られて河あり、城春にして草青見たりと
竿置いて、時のうつるまで泪を落し侍りぬ
さしづめ、こんなところか・・・(松尾さんが釣りしたかどうかは知りませんが)
上下をダムに挟まれた龍山に住んでおられるご老人が話してくれた
『昔は川で鰻が簡単に獲れて、魚もたくさんおったがのぉ~』
現状を嘆くことなく、懐かしく空を見上げておられた
今じゃ、外来魚まで放流され、鰻も鮎も激減
変わっていないのは空ぐらいか・・・
政争、利権、私利私欲のために、ダム開発ってやり過ぎたんじゃないのか?
川は姿形だけは残っているが、泥水を吐き出すだけで砂を海に運べなくなった
重機とダンプが毎年、入り続ける川岸。沖には養浜のためのテトラ群
河口では養浜のため砂を吸い上げて運ぶサンドバイパス設置のために大工事中
それなのに、その川の上流に新たにダムが稼働開始、もう砂は流れてこない・・・
専門家でもない、政治家でもない、それなのに偉そうに言うなと言われるかもしれない
だが、専門家や政治家が解決してくれるのを待っていられない、彼らが解決できる見通しも無い
それなら、言い方は悪くても、言いたいことを言わせてもらいたい
食うものにさえ困って育った団塊の世代の爺らは、
あたかも打ち出の小槌か、魔法の杖かのように勘違いして
税金でいい加減なことを山ほどやって、肥りまくってきた
そんな連中はメタボで、とっとと早死にしてくれや
これからの若い人々の方がきっと期待できる
それまでつなぐ世代の、自分達に何が出来る?何をしないといけない?
そんなことを思う今日、この頃
こんな真面目なことを考えてしまっているのは
たぶん最近、魚が全く釣れてないからだろう
ちなみに、昨夜も
ボウズ _| ̄|●
若い衆が、『たくさん釣れたから、もう帰ります』とポイントを譲ってくれたのに
ボウズ _| ̄|......● コロコロ
やっぱりな・・・
最近の若い衆は凄いですよ
ちなみに、本日、アマゴの稚魚放流会開催日
昨年11月、アマゴの里親募集で配られた発眼卵から稚魚に成長したアマゴが旅立つ卒業式
別れを惜しむ子供達は、大きくなっても大切なものが何かを見失ったりしないはず、と思いたい
そして明後日、遂に天竜川解禁
by fish_anecdote | 2011-02-27 08:20 | 天竜川