天竜川サツキマス白書 vol.2 サイズ編
初日から、やらかしてしまいました。
今年のサイズ(尾又長)の平均の計算を間違えてました。
すいません。昨日の記事は、先ほど訂正しておきました。
今年は、昨年と比べると平均サイズが4.5cmも上回ってましたね。
現場で受けた印象通りでした。
この原因は、海での栄養量の差?海へ下った時期が早かった?川へ遡上してきた時期が遅い?
特定は難しいと思いますが、今後、釣れた時期の検証を進めていくなかで、遡上してきた時期の遅れとの関連性について何かが判るかもしれません。
さて、釣れた時期の解析の前に、サイズの調査の続きですが、、、、
2007年のデータを追加します。この年も多くのサツキマスの釣果が報告された年として記憶に新しいところです。
2007年
総登録数 = 68尾
平均サイズ(尾又長) = 36.3cm
全体の数、68尾は今年ほどではないにせよ、まぁまぁの数字と言えるでしょう。サイズの平均は、36.3cmで今年に引けをとりません。他の年と同じグラフにしますとこんな感じ

このグラフでは、平均値とアベレージサイズ(最も多い36~37cm台)は一致していますが、やっぱり40cm以上の数が少ないように見えます。
やはり、大物は狡猾であり、釣れにくいということでしょうか?
大物はヒットしにくい。食ってこない?
それとも、ヒットする確率は同じでも、逃げられる確率が高い?
単純に、川を遡上している個体に大物は少ないものなんでしょうか?
メスのアベレージサイズは決まっていて、遡上数も多い。
オスはそれ以上大きくなるが、遡上数が少ない?
一体、どういうことなんでしょうかね? 引き続き、検証していきます
もう一つ興味深いのは、27~29cmぐらいにある、もう一つのピーク。
サクラマスのデータを調べている方の中には、こういった小型サイズのピークは”戻り(海まで下らなかった個体)”の可能性が高いと見ている方がおられます。そう聞くと、他年度のデータにも、このあたりにピークがあるようにも見えてきます。
確かに、綺麗な分布を乱しているこのピークには何らかの理由があると考えるのが妥当かもしれません。その理由は、”戻り”のせいなのかもしれません。
ここまでの結果から判るのは、データ数が少ない場合でも、他の年度のデータとごちゃまぜにしない方が良い場合がありそうです。特に、このサイズに関しては、年度毎に差がありそうですので、一緒に解析しようとすると、大切なポイントを見落としてしまうことがあるかもしれません。
引き続き、2006年以前のデータも調べていきます
by fish_anecdote | 2009-10-14 22:51 | 天竜川サツキマス白書